プレスリリース
「マンションレビュー」のデータで見る「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100 関東編を発表-値上がりマンションのキーワードは、まだまだ「タワー」「駅近」「大規模」!-
「不動産×WEB×ビッグデータ」の領域で、さまざまな不動産テックサービスを展開する株式会社ワンノブアカインド(本社:東京都港区、代表取締役社長:川島 直也、以下当社)は、当社が運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」の保有データを元に、関東地方における築5年以内の分譲マンションの相場推移を調査。新築時の価格と比較した値上がり率をあらわす「新築時騰落率」の高いマンションのランキング100と、値上がりした物件の傾向について発表いたします。
サマリー
■「築5年以内の値上がりマンション」ランキング 100(2021・関東)*1
- 100位までの所在地トップは「東京都」が88.1%(89件)、市区のトップは「東京都港区」で17.8%(18件)。
本ランキング対象となる「関東地方で新築時騰落率が算出可能な2016~2020年築のマンション(全986件)」のうち、港区の割合は4.5%(44件)となっており、港区の物件がランキング100に入る確率(=値上がり率が高い)は、他の市区と比較して4.0倍高い。(17.8%÷4.5%=4.0) - 100位までの分譲会社*2は「三井不動産レジデンシャル」が20件でトップ。以下、「三菱地所レジデンス」19件、「野村不動産」と13件と、資本金が10億円を超える大手ディベロッパーが多く占めた。
- 100位までの物件は「10~19階建」「駅徒歩6~10分」「総戸数100戸未満」への該当が多かったが、ランキング対象のマンション全986件と比較すると、ランキング100に入る確率が高い物件には、エリアを問わず以下の傾向がみられた。
- 19階建以下のマンションと比較して、ランキング100に入る確率が3.7倍高い。
→ランキング対象のマンション全986件のうち、「20階建以上」の物件の割合は7.0%(69件)。ランキング100位以内の「20階建以上」の物件割合は25.7%(26件)なので、25.7%÷7.0%=3.7倍高いといえる。 - 階建が高くなるほどランクインする確率も上がり、40階建以上の場合6.8倍高くなる。
- 最寄駅から徒歩6分以上のマンションと比較して、ランキング100に入る確率が1.4倍高い。
→ランキング対象のマンション全986件のうち、「駅徒歩5分以内」の物件の割合は44.3%(437件)。ランキング100位以内の「駅徒歩5分以内」の物件の割合は61.4%(62件)なので、61.4%÷44.3%=1,4倍高いといえる。 - 駅まで近くなるほどランクインする確率も上がり、徒歩1分以内の場合1.7倍高くなる。
- 総戸数100戸未満のマンションと比較して、ランキング100に入る確率が1.3倍高い。
→ランキング対象のマンション全986件のうち、「総戸数100戸以上」の物件の割合は34.8%(343件)。ランキング100位以内の「総戸数100戸以上」の物件の割合は45.5%(46件)なので、45.5%÷34.8%=1.3倍高いといえる。
1位 +57.3% ザ・パークハウス新宿御苑(東京都新宿区/2017年10月築)
2位 +56.5% パークマンション三田綱町ザ フォレスト(東京都港区/2016年1月築)
3位 +45.1% ザ・パークハウスグラン南青山(東京都港区/2016年8月築)
4位 +37.2% ザ・タワー横浜北仲(神奈川県横浜市中区/2020年2月築)
5位 +36.4% ザ・パークハウス西新宿タワー60(東京都新宿区/2017年7月築)
◆「20階建以上」(タワーマンション)
◆「駅徒歩5分以内」(駅近)
◆「総戸数100戸以上」(大規模)
以上を総合すると、「値上がりマンション」のモデルケースとしては
「20階建以上」「駅徒歩5分以内」「総戸数100戸以上」
+「東京都港区アドレス」「大手ディベロッパー分譲」
上記に近い物件は、新築時の購入価格から、購入後に値上がりする可能性が高いといえる。
なお、この結果は、当社が2018年6月に発表した調査結果*3と同じ傾向であり、3年以上が経過した現在も資産価値の高さを示す指標のひとつであると考えられる。
※2021年11月5日現在の自社データより算出。
*1 「マンションレビュー」に登録済の関東地方の2016~2020年築の分譲マンション4,043件のうち、新築時の価格と比較した「新築時騰落率」データが算出可能で、中古販売履歴件数が「10件以上」もしくは「10件未満でも総戸数に対して30%以上の件数」となる986件から上位100位をランク化。
*2 各マンションの新築時の分譲会社の件数。 JV(ジョイントベンチャー:複数のディベロッパーが共同で販売した物件)のマンションは参画ディベロッパーのすべてに件数を加算。
*3 2018年6月12日発表プレスリリース「【全国】値上がりマンションランキング公開 値上がりするマンションの条件とは?」
https://www.one-of-a-kind.co.jp/pressrelease/detail/?date=20180612
■「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100(2021・関東)
※51~100位は、別資料のデータ集に掲載(参考としてランキングのみ上位200件まで掲載)
https://www.mansion-review.jp/pressrelease/detail/date20211222/data.pdf
■「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100(2021・関東)ランクイン物件の傾向①
- ランキング100のうち、「東京都」の割合は88.1%(89件)。ランキング対象の全物件のうち、「東京都」の割合は64.7%(638件)なので、他県と比較すると、ランキング100に入る確率が1.4倍高い。(88.1%÷64.7%=1.4)
- 政令指定都市のある都県以外では、6位に「ブリリアタワー高崎アルファレジデンシア」(群馬県高崎市/2020年3月築)がランクイン。なお、群馬県は物件数が少ないため、ランクインの確率が4.9倍と高く出ている。
- ランキング100のうち、「東京都港区」の割合は17.8%(18件)。ランキング対象の全物件のうち、「東京都港区」の割合は4.5%(44件)なので、他市区と比較して、ランキング100に入る確率が4.0倍高い。(17.8%÷4.5%=4.0)
- ランキング100の分譲会社トップは「三井不動産レジデンシャル」、次いで「三菱地所レジデンス」、「野村不動産」。
- ランキング100の分譲会社の上位には、資本金が10億円を超え、ブランド力の高いマンションシリーズを持つ大手ディベロッパーが多く、資産価値に少なからず影響があるといえる。
- ランキング100の分譲会社上位における代表的なマンションシリーズは以下の通り。
三井不動産レジデンシャル(パークホームズ、パークコート)/三菱地所レジデンス(ザ・パークハウス、ザ・パークハウスグラン)/
野村不動産(プラウド)/東京建物(ブリリア)/大和ハウス工業(プレミスト)/モリモト(ピアース)/京浜急行電鉄(プライム)/
住友商事(クラッシィハウス)
【所在地】
【分譲会社】
各マンションの新築時の分譲会社の件数。JV(ジョイントベンチャー:複数のディベロッパーが共同で販売した物件)
のマンションは参画ディベロッパーのすべてに件数を加算。
■「築5年以内の値上がりマンション」ランキング100(2021・関東)ランクイン物件の傾向②
- ランキング100での件数は「10~19階」が最多だが、一般的に「タワーマンション」と定義される「20階建以上」も25.7%(26件)。ランキング対象の全物件のうち、「20階建以上」マンションの割合は7.0%(69件)で、100位までに26件がランクインしており、19階建以下のマンションと比較すると、100位までに入る確率が3.7倍高い。(25.7%÷7.0%=3.7)
- 階建が高くなるほどランクインする確率は高くなり、40階以上の場合、6.8倍高くなる。
- ランキング100での件数は「駅徒歩6~10分」が最多だが、「徒歩5分以内」が61.4%(62件)。ランキング対象の全物件のうち、「駅徒歩5分以内」のマンションの割合は44.3%(437件)なので、徒歩6分以上のマンションと比較すると、100位までに入る確率は1.4倍高い。(61.4%÷44.3%=1.4)
- 徒歩1分以内の場合、ランクインする確率は1.7倍高くなることから、駅からの近さは資産価値に影響があるといえる。
- ランキング100で「駅徒歩6~10分」の32件のうち、都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)の割合は59.3%(19件)。「駅徒歩11~15分」の2件は「世田谷区三宿」「渋谷区広尾」と、駅からの距離が遠くてもランクインした物件は、都内でも人気の高いアドレスに位置するところが多かった、また、徒歩16分以上の物件のランクインはゼロ。
- ランキング100での件数は、一般的に「大規模マンション」と定義される「100戸以上」の割合が45.5%(46件)。ランキング対象の全物件のうち、「100戸以上」のマンションの割合は34.8%(343件)なので、総戸数99戸以下のマンションと比較すると、ランキング100に入る確率が1.3倍高い。(45.5%÷34.8%=1.3)
【階建】
【駅徒歩】
【総戸数】
※当社が2018年6月12日に発表したプレスリリースから抜粋。「マンションレビュー」に登録済の全国の2011~2016年築の分譲マンションのうち、新築時の価格と比較した「新築時騰落率」が算出可能で、中古販売履歴件数が「10件以上」もしくは「10件未満でも総戸数に対して30%以上の件数」の物件から、上位100位をランク化(101件)。分譲会社は、本年の調査と同様、各マンションの新築時の分譲会社の件数で、JVは参画ディベロッパーのすべてに件数を加算。
■「築5年以内の値上がりマンション」(2021・関東)各項目の結果(騰落率での比較)
新築時騰落率ランキング100のほか、騰落率がプラスとなった714件について、パーセンテージごとに傾向を調査。
※分譲会社については、別資料のデータ集に掲載
https://www.mansion-review.jp/pressrelease/detail/date20211222/data.pdf
- 騰落率が上昇するごとに、「値上がりのマンション」の条件として挙げられる「20階建以上」「駅徒歩5分以内」「総戸数100戸以上」の物件の占める割合が上昇。特に「騰落率が30%以上」の場合、「30階建以上」や「駅徒歩1分」の物件の占める割合が高くなっている。
※本リリースのデータについては、リリース未掲載の補足データも含め下記URLにまとめております。
https://www.mansion-review.jp/pressrelease/detail/date20211222/data.pdf
※本リリースのデータなどをご利用の際は、引用元として【マンションレビュー調べ】とご明記ください。